抄録
京都市では、平成24年度から、新長期排ガス規制対応車両に適用可能な、より市販軽油に性状の近い炭化水素から成るBDF(以下、第二世代BDF)の製造実験を開始している。そこで、第二世代BDF導入の環境影響評価に係る知見を得るため、ライフサイクルアセスメント(以下、LCA)により環境負荷削減効果を定量化した。LCAのシナリオはS1-s.焼却(新短期)、S1-l.焼却(新長期)、S2.第一世代BDF、S3.第二世代BDFを設定し、機能単位は「京都市の家庭系および事業系廃食用油のそれぞれ年間114万L、111万Lの処理と、75.9TJ相当のごみ収集車用燃料製造と使用」とした。LIME2を用いて、地球温暖化、都市域大気汚染、化石燃料消費を統合化した結果、S1-sと比較すると、削減率はS1-lで33%、S2で54%、S3で69%となり、第二世代BDFの導入促進が環境負荷削減に有効であることが分かった。