廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第25回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C2-4
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C2 焼却・熱分解 2
気体衝撃波によるフロン12の分解特性に及ぼす水分の影響
*中嶋 聡松丸 詩琳鈴木 実
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キーワード: 衝撃波, フロン, 水蒸気, 爆轟
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抄録
現在、実用レベルに達しているフロン類の分解技術では、有害な副生物の生成やランニングコストが高いこと等の問題があり、フロン類を安価でかつ環境に優しい方法で分解する技術の開発が期待されている。
前述の背景から、我々は、バイオマスや廃熱をエネルギー源とする廃蒸気衝撃波を利用してフロン類を瞬時に分解する技術を開発することを目指している。本研究では、標準型及び爆轟駆動型衝撃波管を用いて、処理温度、試料ガス中水蒸気濃度を主な変更パラメータとしてフロン類の系統的な分解試験を実施中である。
標準型衝撃波管を用いて、フロン12の分解試験を実施した結果、処理温度約950Kで最大62vol.%の分解率が得られ、爆轟駆動型衝撃波管を用いた場合、処理温度約3400Kで最大99.9vol.%の分解率が得られた。また、水蒸気添加率の増加に伴ってフロン12の分解率が顕著に増加することがわかった。
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© 2014 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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