抄録
本研究では,全国の全連続式ストーカ炉方式のごみ焼却施設にアンケート調査を実施し,予定供用年数,ごみ量減少に伴う低負荷運転時の対応および主要機器の管理状況について集計・分析した.その結果,予定供用年数に関して,特に処理能力が大きい400t/日以上では,25年以上,30年以上の超過割合はそれぞれ約90%,50%と従来よりも長寿命化の意向が確認できた.また,現在のごみ減少化における対応としては,複数炉の同時運転時間の減少等,運転炉数や運転時間を見直す方法が最も多く,他の対策は,施設側のみで容易に意思決定できないこともあり,導入可能性は低いという結果を得た.次に,主要機器の管理状況について,機器毎に管理特性が異なることが確認できた.