抄録
最終処分場では、浸出水の浸透拡散を防ぐために、遮水工として現地発生土にベントナイトを混合したベントナイト混合土(BMS)が広く利用されている。本論文では、昨年と同様、層厚を実サイズの50cmとしてその上に保護土を敷設することで含水比が締め固め時から大きく変化しないようにした屋外模型BMS遮水工に対して、昨年の実験で判明した課題を改善して、再度局所沈下深さとジオネット(GN)の有無を変えた沈下実験を行った。その結果、GNを敷設しないケースでは、BMS層が局所的な沈下を起こし、BMS層にせん断亀裂が発生したが、GNを敷設したケースではせん断を伴う局所的な沈下というよりも曲げによる変形と亀裂が発生する現象が見られた。