抄録
資源枯渇や地球温暖化問題の対策として、再生可能な資源であるバイオマスの活用が社会的要請となっており、三井造船においても、環境負荷の低減や資源循環型社会へ貢献できる技術開発・事業に継続的に取り組んでいる。その一つとして、飼料化バイオガスプロセスを開発した。このプロセスは、食品残さを固液分離して、固形物は飼料化し、分離液はメタン発酵の原料として利用する。これにより、飼料化設備及び排水処理設備への負担を軽減するとともに、メタン発酵槽から発生するバイオガスを用いて発電を行い、固定価格買取制度(FIT)を活用して発電することで、事業性を向上させることができる。