抄録
2004年11月、静岡県沼津市で大規模な産業廃棄物不法投棄事案が発覚した。この不法投棄は、約3.6haにわたる山林に主に廃プラスチック類や木くず、紙くずなどの産業廃棄物約23万㎥が埋め立てられたものである。本県は、学識経験者による支障評価・対策検討委員会から不法投棄現場の一部に崩落の恐れがあると提言を受け、行政代執行により当該現場の産業廃棄物約13,000㎥を除去の上斜面安定化工事等を実施し、2014年2月に当該工事は完了した。 行政代執行では、支障除去のため必要な量のみの廃棄物撤去を行ったことから、当該現場には引き続き廃棄物が残存している。そこで、残存する廃棄物による周辺環境への影響を評価するため、学識経験者による「モニタリング検討委員会」を設置し、モニタリングを行っている。今回、本県によるモニタリングの方法及びその結果等について報告する。