抄録
愛知県豊橋市に位置する愛知県広域下水処理場の豊川浄化センターでは、2011年より下水汚泥や生ごみなどをメタン発酵し、バイオガスを発電や野菜の促成栽培などに活かす実証実験を行っている。2014年度5月から7月までの2ヶ月間、この豊川浄化センターの近隣コミュニティである前芝校区において、家庭系生ごみの分別モデル収集を実施した。収集された生ごみは当プロジェクトの実証実験施設に投入され、実際に生ごみからどれだけのバイオガスおよび電力が得られるのか実験試料として供された。本稿では、この社会実験結果に関する報告を行い、生ごみ分別の協力率について考察を行う。