廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第28回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A10-2-O
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A10 食品ロス
地元密着型商店街の飲食店における食品ロスの実態
*福岡 雅子
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抄録
個人業主による飲食店は、多くの直営店や加盟店で構成される外食チェーン店と異なり、店主や少数の料理人の裁量で食品廃棄物や食品ロスが管理されていると考えられる。
そこで、個人業主が経営し地域住民を顧客にする飲食店における食品廃棄物や食品ロスの実態を把握するために、筆者の所属大学が立地する大阪市旭区内の飲食店の協力を得て聞き取り調査を実施した。調査対象店舗がある森小路京かい道商店街は、近隣住民の日常的な買い物や飲食に利用される地元密着型の店舗が主体となった商店街である。飲食店7店舗を対象に調査をした結果、毎日少量ずつ仕入れるために予備的に食品を保有する必要がないこと、常連客の比率が高く来店傾向が把握でき仕入れ量を調整しやすいことなど、近隣に住む常連客に支持されて長く続く店舗には、食品ロスの発生が回避される条件が重なっていた。
今後、排出されるごみの実査を行い、食品ロス削減事例として検証していく。
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© 2017 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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