廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第28回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A2-4-O
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A2 3R・経済的手法
福島大学における弁当容器デポジット制度の評価
*沼田 大輔
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抄録

福島大学生活協同組合では、福島大学沼田ゼミなどと共に、2013年4月から食後の容器が再び弁当容器の材料になりうる容器にデポジット制度を実施してきた。一方、弁当自体の品質確保、販売促進の観点などにより、販売方法が大きく変更したことに伴い、2017年1月末でこのデポジット制度を休止している。本稿は、3年10カ月間行われてきた福島大学における弁当容器デポジット制度の評価を試みるものである。福島大学における弁当容器デポジット制度では、回収率が20%以上上昇した。デポジットの返金を受けられない回収ボックスの利用がデポジット制度開始後もあった。デポジット制度以外の要因から、デポジット制度対象製品の需要は増加傾向にあったため、未回収量に減少傾向が見られなかった。デポジットの徴収ミスが8.7%発生した。未返却預り金は、再び弁当容器の材料としてリサイクルすることに資する取組に振り替える方向である。

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© 2017 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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