抄録
産業廃棄物の焼却に伴う化学物質排出量を推計するために、環境省のダイオキシン類調査および産業廃棄物焼却施設が公開している維持管理情報に基づいて、産業廃棄物焼却処理の実態を整理し、業区分別の焼却処理量や、同一業区分内での業許可有無での処理廃棄物の相違、個別施設の廃棄物焼却処理パターンの解析を行った。 この結果、業区分毎の焼却処理規模や、業区分で焼却される廃棄物組成が大きく異なること、自己処理と委託処理の組成の違い、さらには同じ業区分においても、施設毎に処理パターンがあり、それが一定の類型に分類できることを明らかにした。