個人業主による飲食店は、多くの直営店や加盟店で構成される外食チェーン店と異なり、店主や少数の料理人の裁量で食品廃棄物や食品ロスが管理されていると考えられる。
そこで、個人業主が経営し地域住民を顧客にする飲食店における食品廃棄物や食品ロスの実態を把握するために、筆者の所属大学が立地する大阪市旭区内の飲食店の協力を得て、排出されたごみの組成調査及び販売量のモニター調査を実施した。近隣住民の日常的な買い物や飲食に利用される地元密着型の店舗が主体となった商店街に立地する飲食店7店舗を対象に調査をした結果、当該店舗では食品ロスの発生が抑制されていることが実測できた。