廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B6-7
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B6 メタン発酵(2)
食品系廃棄物を処理するバイオガスプラントにおける物質収支およびエネルギー収支
*北條 俊昌類家 渉李 玉友
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抄録
食品リサイクル法やFIT法の施行により、食品廃棄物を処理する実規模バイオガスプラント数は年々増加している。適正なプラント運営は低炭素・循環型社会の構築,地域の資源循環の促進に大きく貢献すると考えられるがプラント内の物質収支やエネルギー収支等に関する調査・解析の報告例は少ない。そこで本研究では食品系廃棄物のバイオガスプラントにおける運転の高効率化の検討を目的とし、食品系廃棄物を処理しているバイオガスプラントを調査し、現状のプラントにおける物質収支およびエネルギー収支を明らかにした。
調査の結果、メタン発酵により96.2%の炭素がバイオガスに有効利用されたが、窒素は90.3%が脱水ろ液に含まれ、メタン発酵後段の水処理プロセスで窒素負荷が高いという課題が明らかとなった。また現状ではバイオガスの熱量の28.0%程度の余剰熱が存在し、その熱量は約2.04億kcal/月にのぼると推測された。
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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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