抄録
これまでのアナモックス反応を用いる硝化脱窒素処理では、硝化槽でNH4-Nを半分程度NO2-Nに酸化し、脱窒素槽でNH4-NとNO2-NからN2を生成するものであったが、この2段階の操作を単一槽内で反応させる実験を行った。昨年度は円筒形の水槽中に担体を入れて行ったが、今回は直方体の中に仕切り板を置き、担体で好気性の領域と嫌気性の領域を形成することによって、硝化脱窒素が同時に行われた。浸出水を用いてNH4-N300mg/ℓの脱窒素処理を行った結果、窒素の除去率は80%を超えたが、供給水量が少ないため窒素の除去速度としては37g/d・m3であった。