主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
本研究では,自動車の再資源化を行う自動車解体業者における台当たり原価の集計を,リサーチサイト(㈱鈴木商会)へのアクション・リサーチから研究することを目的とする.台当たり実際発生原価が測定可能であれば,仕入れ価格の決定に役立ち,利益計画を基礎とした生産計画と仕入台数の管理が可能となる.さらに,実際発生原価によって,生産工程を細分化し,各工程と工程内の各作業を,作業時間と作業金額とで把握することも可能と考えられ,生産工程の改善箇所の特定,改善の実施,そして,改善の効果による余剰によって,新たな付加価値の創造が可能となる.
本報告では,相互に関連する,①台当たり原価把握,②仕入れ価格決定へ活用,③生産・仕入計画策定,④工程の改善箇所特定,⑤工程の改善実施,⑥改善効果の把握,⑦余剰による付加価値創造,のうち,①台当たり原価の把握について述べる.