廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C4-9-P
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C4 有機性廃棄物・有価物回収
昆布非可食部を原料とした活性炭製造の検討
*田中 太今津 遼也寺門 修
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キーワード: 炭素材料, 活性炭, 昆布
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抄録

昆布の仮根部は、昆布葉状体を海中で岩や養殖昆布用ロープなどに固着する役割を果たしている。その形状から、付着した貝殻や絡みついたナイロン製などのロープの除去が極めて困難であり、食用には不向きである。仮根の有効利用を目的とし、飼料化や健康食品への応用なども行われているが、コスト面などの問題があり、毎年大量の仮根部が廃棄されている現状がある。本研究では、仮根部の炭素資源としての有効利用を念頭に、活性炭製造を試みた。昆布仮根部を塩化亜鉛存在下で600〜900℃の不活性雰囲気下で炭化・賦活処理を行った。酸洗浄により得られた活性炭の表面積は、賦活処理を行わない炭化試料と比較して10倍以上増加した。XRD分析の結果、不純物を含むことは明らかであった。これらの不純物は、塩酸で約1時間洗浄することによって十分に除去することができた。

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© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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