主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
昆布の仮根部は、昆布葉状体を海中で岩や養殖昆布用ロープなどに固着する役割を果たしている。その形状から、付着した貝殻や絡みついたナイロン製などのロープの除去が極めて困難であり、食用には不向きである。仮根の有効利用を目的とし、飼料化や健康食品への応用なども行われているが、コスト面などの問題があり、毎年大量の仮根部が廃棄されている現状がある。本研究では、仮根部の炭素資源としての有効利用を念頭に、活性炭製造を試みた。昆布仮根部を塩化亜鉛存在下で600〜900℃の不活性雰囲気下で炭化・賦活処理を行った。酸洗浄により得られた活性炭の表面積は、賦活処理を行わない炭化試料と比較して10倍以上増加した。XRD分析の結果、不純物を含むことは明らかであった。これらの不純物は、塩酸で約1時間洗浄することによって十分に除去することができた。