廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D1-3-O
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D1 焼却
AI技術を活用したストーカ炉における燃焼の安定化
*佐藤 拓朗阪口 央紗西尾 美香山本 常平古林 通孝片山 武
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抄録

AI技術を利用して、最適な手動操作を自動で行う「正常維持モデル」と、数分から数十分先の燃焼状態を予測し異常に至るケースを回避する「異常回避モデル」を作成した。これら2つのモデルを松山市西クリーンセンター(ごみ処理量140 t/day×3炉)に導入した結果、実際に正常維持モデルが給じん速度および火格子速度を微調整し、同時に異常回避モデルが燃焼状態に応じて追加操作することで、安定した燃焼状態を維持できていることを確認した。また長期運転した結果、モデル未導入時と比較して、ACCへの手動操作頻度を42〜48%削減しながら、発生蒸気量が設定値の90%を下回る時間は49〜89%、炉内温度が880℃を下回る時間は35〜54%削減され、より安定した燃焼状態で運転することができた。

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© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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