主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
ごみ焼却施設の運転は不均質なごみの処理を対象としており、安定燃焼の維持には自動制御を補助するベテラン運転員の最適な操作が不可欠である。当社はベテラン運転員の手動操作と運転実績データに基づくAIによる運転操作レコメンドシステムをSOINN株式会社と協力のもと開発し、松阪市クリーンセンター(全連続式ストーカ炉、焼却能力100t/日×2炉)でシステムの有効性を確認する実証試験を2018年8月より行っている。
本実証試験データのおよそ半年間(1号炉、2018年10月1日〜2019年2月15日)を用いて、レコメンド出力を運転員の実操作と比較評価した。評価はROC曲線とAUCの指標を用いて全班と各運転班で行い、対象とした焼却炉の運転操作うち半数以上の操作で、本システムのレコメンドで高い評価を得ることができた。本稿ではその内容について報告する。