廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D3-2-O
会議情報

D3 ガス化溶融・灰溶融
溶融薬剤としてのバグフィルタ灰の循環活用に関するプラント実証試験
*釜田 陽介倉田 雅人寶正 史樹岡市 真司後藤 謙治上林 史朗
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

溶融技術は、放射性物質汚染廃棄物に塩化物を添加して1,300〜1,400℃で溶かすことで、廃棄物中のCsを塩化揮発させて少量の溶融飛灰に分離濃縮することができる減容化技術である。揮散促進剤としてCaCl2や再生塩ビを添加するが、塩素は一定割合がHClとなって排ガスに移行する。二段BFを用い、No.1 BFでは溶融飛灰のみを捕集し、No.2 BFでCa(OH)2を噴霧して酸性ガスの中和を行えば、No.2 BF灰は溶融炉で揮散促進剤として循環活用できる。そこで、本報では、仮設焼却炉の焼却灰模擬物にNoを処理対象物として、No.2 BF灰を添加した条件で溶融テストプラントでの実証試験を行い、Csなど各元素の揮散挙動について調査を行った。その結果、No.2 BF灰添加時のCs揮散率は未添加時と同程度に高く、No.2 BF灰は揮散促進剤として有効であることが実証された。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top