主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
C. elegansはアンフィド感覚ニューロンが光を感知して負の走光性を有し、微生物を捕食する。生物処理に用いる微生物の回収は、多大なコストがかかる。そこで、C. elegansによる微生物捕食を利用した除染プロセスの構築を検討した。まず、CsClを含有する微生物をC. elegansに給餌し、培地表面積当たりの線虫増殖数を特定した。次に、C. elegansを散布した赤玉土に青色光を照射し、光忌避したC. elegans を回収率として算出し、12時間で回収率が56.2%に達することを見出した。線虫による137Cs回収量は既に確認しており、本研究により、青色光照射下のC. elegansによるCsClと137Cs回収量との相関係数を推算できた。従って、137Cs汚染土壌の表面積測定により、137Cs回収量を想定することが可能となり、様々な放射線量の汚染土壌に対し、線虫による除染化の検討が容易となった。