主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
我が国では年間4,317万tの一般廃棄物が排出された。3,294万tの一般廃棄物が焼却され年間305万tの焼却残渣が排出されている。飛灰には鉛が含まれており、既存の処理方法では、高コスト、埋立体積が大きくなりすぎるなど様々な問題点がある。また、我が国では2016年に730万tの魚介類が供給されており、毎年多くの魚滓が発生し、再利用または廃棄物として処分されている。。魚骨の主成分であるヒドロキシアパタイト(Ca5(PO4)3 (OH))は、Pbと反応し、難溶性の塩を形成することが知られている。飛灰中のPbの安定化に、魚滓由来のヒドロキシアパタイトが有用であることは示されているが、埋立判定基準を下回るほどの効果は得られていなかった。安定化処理における静置時間や液固比、魚骨材の種類を検討した。結論として、長い反応時間、低いL/Sは飛灰中の鉛の安定化に効果的であった。