主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
携帯電話は「都市鉱山」の重点回収対象として注目されている。日本は「小型家電リサイクル法」を施行し、より効率的な資源回収を目指している。しかし、リサイクル制度があるにも関わらず、回収目標の達成が難しくなる。一方、通信事業者中心の「モバイル・リサイクル・ネットワーク」の回収量も年々減少し、さらに政府は東京オリンピックの「メダルプロジェクト」を作り、国民に小型家電の回収を促したが、その効果は疑問である。よって、小型家電回収の阻害要因を明らかにすべきである。
本研究は宮城県を事例に使用済み携帯電話の多様な回収ルートを分析する。各回収主体のインタビュー調査を通じて利害関係者の特徴と思惑を考察した。また、回収された携帯電話の分類・計量実験を通して資源効率性を評価し、回収ルートの違いが使用済み携帯電話の収集と資源回収効率にどのような影響を与えているかを解明した上、小型家電リサイクル制度の改善法を提案する。