廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A5-4-O
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A5 物質フロー分析(2)
一般廃棄物フロー全国モデルを用いた市町村別対策効果の推計
*稲葉 陸太田崎 智宏河井 紘輔不破 敦高木 重定
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抄録

日本全体の物質フロー指標をさらに改善させるには、自治体毎の対策効果を把握しながら追加対策をきめ細やかに設定・実施することが必要である。著者らはこれまで、一般廃棄物処理事業実態調査のデータを活用し、市町村別に施策効果を評価できる一般廃棄物フローの全国モデルを構築してきた。本稿では、同モデルを用いて、既報と同様にBaUと対策の2つのシナリオを設定し、市町村別の一人あたり排出量と循環利用率を推定した。対策シナリオの水準は、今後強化が求められる項目に関しては導入可能な最大値を、それ以外に関しては現在の取組の延長上の値を設定し、既報の設定からは若干の修正を施した。分析にあたっては、4つの人口区分を設定し、前述の物質フロー指標の平均値と分布を求めた。その結果、特に循環利用率に関して多くの自治体において対策シナリオはBaUシナリオを明確に上回る効果を示し、それは人口が少ない区分ほど顕著であった。

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© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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