今後さらなるリサイクル材適用拡大のためには、一般的な用途のみならず、難燃プラスチックといった特定用途に対応可能な材料開発が求められる。一方で、リサイクル材を家電製品に利用するためには、リサイクル材中にRoHS指令で規制されている特定Br系難燃剤が閾値未満であることを保証する必要がある。現状では、Br系難燃剤を含有するプラスチックはRoHS指令で規制されていないものも含めて全て選別除去され、サーマルリサイクルや埋め立てにより処理されている 。そこで、これら除去されていたBr系難燃剤を含有するプラスチックを難燃リサイクルプラスチックとして有効利用することを検討した。プラスチック中にBr系難燃剤をあらかじめ含有していれば、添加する難燃剤を減らすことができる。本報告では、Br系難燃剤含有リサイクルポリスチレンに着目し、効率的に回収する方法を検討した。