主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
日本国内では2019年において年間約3.8億トンもの産業廃棄物が排出されており、この中に含まれる可燃性廃棄物をエネルギー資源として有効利用することは、資源節約および環境保護の観点から重要である。本研究は産業廃棄物の中の下水汚泥に着目した。下水汚泥は国内で排出される産業廃棄物の20%を占めるが、バイオガスや汚泥燃料としての利用は17%に留まっていることから改善の余地が大きくある。そこで本研究では、下水汚泥チャーの基礎的な燃焼挙動を把握するために,熱量分析装置を用いて等温燃焼実験を行い,下水汚泥チャーの燃焼挙動に及ぼす燃焼温度および雰囲気ガス中酸素分圧の影響について検討した。実験試料は乾燥消化汚泥チャーおよび混合生汚泥チャー、比較試料としてRDFチャーの3種類を用いた。燃焼実験の結果、反応完結時間はRDFチャー、乾燥消化汚泥チャー、混合生汚泥チャーの順に速くなることを確認することができた。