主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
従来のボイラ水管の肉厚測定では、管外からの定点測定と水浸UT法を主に用いていた。定点測定の場合は測定点数が限られ、未測定部位の減肉を検知出来ないリスクがあった。
また水浸UT法の場合、人が被検査管にセンサを挿入するため、人がアクセス可能な範囲に限定されていた。そこで測定範囲の制約を受けない水浸UTを実現するため、管寄せ内を走行し、被検査管にセンサを挿入できるロボットの開発を進めてきた。
実機ボイラによる実証試験の結果、測定の一連の動作である、管寄せ内部でのロボットの移動、被検査管へのセンサの挿入等に問題が無いことが確認できた。また測定結果も事前の定点測定と同等の測定精度を確認することができた。
実証試験により当初の開発目的である、測定範囲に制約を受けない水浸UTの実現に目途が立ったことから、商用化に向けた準備を進めていきたい。