国土が狭く新規最終処分場建設が困難な我が国では、これまで最終処分量の減容化技術の開発が行われてきた。その中で、最終処分場容量の約30%を占める覆土材(即日覆土、中間覆土)の代替材として生分解性覆土等の開発が行われ、最終処分場の延命化に対する取り組みが行われてきた。しかし、コスト面から普及していない。我々は、オーストラリアで、鉱山の搬出路等で砂じん防止に用いられている薬剤を最終処分場の覆土材として利用し、経済性に優れた覆土代替材の開発を行っている。今回、基礎研究を行った。その結果、経済性に優れ減溶化、飛散防止の他、浸出水量コントロールが可能であることが分かった。