主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
本報では、Ho-CyDTAの調製および海面埋立処分場を想定したバッチ、カラム試験による分配係数の導出など、Hoトレーサーの適用性について室内試験の結果を報告する。試料は、真砂土、O主灰、N飛灰を使用した。バッチ試験の結果、Ho3+、Ho-CyDTAの分配係数は真砂土 < O主灰 < N飛灰の順に大きくなった。N飛灰の分配係数はHo3+の吸着試験を行った場合100290 mL/gであり、Hoをキレート化することにより577 mL/gまで低下せることができた。真砂土やO主灰もHoのキレート化で分配係数を1/281、1/310に下げることができた。カラム試験での分配係数は接触時間、接触面積の影響を受け、バッチ条件よりもさらに低くなった。本報で調製したHo-CyDTAの投入量が1Lの場合、吸着等によるHo濃度の減少が50%であったとしても約20万tの保有水に対してトレーサー試験が可能といえる。