主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 32
開催地: 岡山コンベンションセンター
開催日: 2021/10/25 - 2021/10/27
福島県内においては、原発事故に伴う住民避難によってイノシシ等有害鳥獣の生息数が著しく増加しており、捕獲・駆除を推進する必要が生じている。環境省は双葉郡内の帰還困難区域で駆除されたイノシシ等の処理を推進するため、浪江町仮設焼却施設内にイノシシ等軟化(発酵)処理設備を設置し、処理を行っている。処理は令和元年7月から開始しており、令和3年3月末までに約5,000頭のイノシシ等を安全に処理したので、処理状況について報告する。イノシシ等ついては、実際は約7割の市町村で捕獲者が捕獲現場等で埋設されているのが現状である。一方、当該軟化処理設備の設置により、現地埋設量の削減による環境負荷の低減とともに、捕獲者の現地埋設に係る労力軽減に伴う捕獲量の増加が期待される。