主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 32
開催地: 岡山コンベンションセンター
開催日: 2021/10/25 - 2021/10/27
一般廃棄物焼却施設において、排ガス中水銀を酸化数別(Hg(2+)、Hg(0))に測定し、その結果を元に効率的な除去法について検討した。触媒反応塔でのHg(2+)、Hg(0)の挙動は、増減パターンにより3種類に分かれ、一定していなかったが、同じ調査期間内であれば、共通していた。これは、排ガス中の硫黄分が経日的に触媒表面に蓄積する等により、触媒が持つ酸化能力および吸着捕集能力が変化したためと考えられた。洗煙装置では、洗煙水中の二酸化硫黄が硫酸イオンに酸化されることにより、Hg(2+)からHg(0)への還元が起こり、それがHg(0)が排ガスへ揮散する要因となっていると考えられた。この対策として、洗煙引抜き水量を増加する等の試みが必要である。