Green Infrastructureを適用した埋立跡地に対する斜面崩壊影響規模の考察

抄録

最終処分場の跡地利用の観点からGreen Infrastructure（以下、Green Infra）も取り入れた都市計画道路や緑地空間の整備が計画されている。そこには、地形分類による急傾斜地が連続していることから、土砂災害のおそれのある範囲には「土砂災害警戒・特別警戒区域」が指定されている。急傾斜地の表層には多種多様な植物や樹木が生育していることから、根系の力学的機能により斜面表層崩壊に関する「作用力と影響範囲」の変動が推測される。このことから、著者らは最終処分場の跡地利用にGreen Infraを採用した場合の斜面勾配30度以上、高さ5ｍ以上ある急傾斜地の崩壊が仮に生じた時に設定される「作用力と影響範囲」について、急傾斜地下部に待受け盛土を整備することで低減させる効果を各種演算により考察するものとした。