廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A2-7-P
会議情報

A2 ごみ発生・排出抑制(2)
石川県の海岸に漂着するマイクロプラスチックの実態調査
*楠部 孝誠勝見 尚也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

マイクロプラスチックによる海洋汚染は深刻な環境問題の一つとなっている。筆者らは水稲栽培が盛んな地域では,水田がマイクロプラスチックの主要な排出源の一つではないかと考え、水田からの被覆肥料カプセルの排出機序を明らかにしてきた。同時に海岸における実態を調査してきたが、これまでの報告は単年度の調査を基にしたものであったため、今後の具体的な対策と展望を考える上で複数年の調査による長期的変化を調査した。漂着量の多少はあるが、調査地点において灌漑期と非灌漑期に明確な違いが複数年で確認できた。さらに、被覆肥料カプセルと発泡スチロール片で調査地点の海岸に漂着するマイクロプラスチックの約90%を占め、非灌漑期の被服肥料カプセルの減少に応じて、発泡スチロール片が増加する傾向が見られた。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top