使用済みペットボトルは、キャップとラベルをとるなどして、不純物の混入を減らすことで、再びペットボトルにしやすくなる。一方、屋外イベントでしばしば設置されるエコステーションでペットボトルの分別を促す方策として考えられる、人の配置、分別を呼びかける掲示の設置については、既往研究があまり見られない。本研究では、この検討の足掛かりとして、学生等にアンケート調査を行った。
その結果、最も捨てやすいレイアウトは「人なし・掲示あり」、最も捨てにくいレイアウトは「人あり・掲示なし」であり、「人なし・掲示あり」の方が適切な分別をする回答が多く見られるものの、そうした回答者は普段ペットボトルを自宅で適切に捨てていることが伺われた。このことは、屋外イベントのエコステーションで人を配置するかの検討は、想定されるイベント来場者の普段のごみ出し行動と照らし合わせる必要性を示唆している。
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