主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 33
開催地: 宮崎大学
開催日: 2022/09/20 - 2022/09/22
本研究では現状の繊維廃棄物の詳細な素材組成の把握することを目的に、2021年度の京都市家庭ごみ細組成調査において繊維素材の組成調査を行った。サンプル量は燃やすごみ中の通常の繊維廃棄物と、燃やすごみ中のまとまって排出された繊維廃棄物の合計57.7㎏とした。素材判別は、商品の品質表示(タグ)の有無で分別した。さらに、燃焼試験と顕微鏡試験の両方をおこなった。
調査の結果、衣料・身の回り品44.2%、その他商品30.5%、その他使い捨て等25.3%となった。素材組成は天然繊維が49.6%、再生繊維が0.4%、合成繊維が49.6%となった。天然繊維では綿35.4%に次いで、絹が8.0%を占めた。合成繊維ではポリエステルが32.0%、次いでアクリルが9.9%を占めた。また、過去の調査と比較して合成繊維割合が増加している傾向が確認された。