主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 33
開催地: 宮崎大学
開催日: 2022/09/20 - 2022/09/22
2017年に「水銀に関する水俣条約」の発効に伴い廃棄物処理法施行令等の改正も行われ、廃水銀等を適切に処理・処分することが義務付けられ、近年、その処理・処分の有効性を評価するための研究が注目されている。本研究では固化体のさらなる安全性を確認するため、先行研究で作成された改質硫黄固化体、エポキシ樹脂固化体、低アルカリセメント固化体を浸出水に浸漬させるタンクリーチング試験を連続的に行い長期間における固化体の安定性の確認を行った。その結果、①混合・嫌気の浸出水に低アルカリセメントを浸漬した実験において浸漬前後でpH上昇傾向が見られた。②5サイクルまでの水銀溶出率は最大で低アルカリセメントの0.0004%と微量である。③改質硫黄やエポキシ樹脂において浸出水への水銀溶出は見られず、その安定性が確認された。