廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-8-P
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A4 住民意識・環境教育
ベイジアンネットワークによるエシカル消費行動モデルの構築
松井 康弘*高川 晴名田中 亜蓮
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抄録

エシカル消費は倫理的消費とも呼ばれ、消費者基本計画では「地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動」と定義されている。本研究では、パルシステム生活協同組合連合会の組合員を対象にエシカル消費行動とその関連要因に関するWebアンケート調査を実施し、実態を把握した。要因構造の検討に当たっては、「ベイジアンネットワーク」の手法を適用し、エシカル消費行動の要因関連の全体像を解明するとともに、高い啓発効果が期待される要因を特定した。以上の検討の結果、商品マークについては組合員の理解を促進する段階にとどまらず、商品選択時の意識付けを強化することが重要と考えられた。また、被災地支援に対する利他的な支払意図の効果が26%と大きく、責任帰属認知は4種類のエシカル消費関連商品の購入に対する効果が2~4%と相対的な効果は小さいものの幅広い購入行動に影響し、重要な啓発対象であると考えられた。

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© 2022 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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