廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A5-1-O
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A5 食品ロス
家庭の食品ロス削減の介入の提案と評価-食品ロス削減の要素を加えたオンライン料理教室-
*野々村 真希
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抄録

本研究の目的は、消費者の食品ロス削減行動を促すためのオンライン料理教室を設計し、その効果を検証することである。オンライン料理教室は、①食品ロスの講義、および食品ロス削減の要素を加えた調理実習を実施するもの(介入群)、②食品ロス削減の要素を加えた調理実習のみを実施するもの(介入群)、③通常の調理実習(食品ロス削減の要素は特になし)のみを実施するもの(対照群)という3パターンを設けた。オンライン料理教室の参加直前および参加1か月後に同様のアンケートを実施して回答を比較した結果、参加直前に対し参加1か月後では、介入群(講義と実習)と介入群(実習のみ)において、食品ロス削減の実践状況と食品ロス削減に係る意識の上昇が確認された。食品廃棄頻度は低下が見られた。食品ロス削減の実践状況は複数項目で尋ねたが、その中では特に、下処理時に廃棄されがちな野菜可食部を利用する頻度が大きく上昇した。

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© 2022 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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