廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A5-4-O
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A5 食品ロス
くさりかけ野菜の対処行為における概念構造の明示化
*横山 莉緒古川 柳蔵
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抄録

食品ロスは、社会的・環境的な観点から早急に解決する必要のある深刻な問題である。中でも消費者が日常的に食品を扱う際発生することが多く、消費者の行動を変える必要がある。廃棄の多い傷んでいるが食べられる野菜の正しい対処方法にかかわる概念及び概念構造を明らかにし、消費者が活用できれば食品ロス削減につながるのではないかと考えられる。本研究では、オントロジー工学における行為分解木手法を用いて、文献に基づきくさりかけ野菜の対処行為における概念構造の明示化を試みた。野菜31種類ごとに行為分解木を記述し比較分析した結果、くさりかけ野菜を有効活用するには野菜の種類に限らず方式概念に共通点があることが分かり統合的な行為分解木を記述できた。くさりかけ野菜を食べることをゴールとした行為分解木を基に、共通概念を人に伝えることで判断基準や対処方法がわかり、くさりかけ野菜、さらには食品ロス削減に資する可能性が示唆された。

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© 2022 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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