海洋に流出しているプラスチックごみのうち、約8割は陸域由来のプラスチックごみと言われている。また、陸域由来のごみは、意図的・非意図的なものを含めたポイ捨て・散乱ごみの一部が河川を通じて流れており、ごみ回収団体等による陸域でのごみ回収は、海洋へのプラスチック排出抑制に関して効果的であると考えられる。しかし、活動の主体・内容や回収ごみの量及び質の実態に関する調査研究事例は少ない。
本研究では、ポイ捨て・散乱ごみとその回収の実態を把握するための基礎研究として、自治体やボランティアを含む活動団体等による活動の類型化及び回収ごみ量の原単位推計を試みた。