廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-7-P
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A1 ごみ発生抑制・性状分析
コロナ禍におけるテイクアウト・デリバリ―の需要とプラスチックごみとの関係性の分析
飯室 舞*田畑 智博
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抄録

本研究は、コロナ禍とそれ以前でのフードデリバリー&テイクアウトサービス(FDTS)の需要の変化によるプラスチック(プラ)容器包装廃棄物の環境影響を分析した。コロナ禍とそれ以前でのFDTS利用状況の変化を把握するため、大阪府民223人を対象にアンケート調査を実施した。Web調査の結果、FDTSの需要はコロナ禍において5.8%増加したことがわかった。次に、FDTSに関連する年間プラ容器包装廃棄物排出量とそれに対応するプラ容器の製造に伴うCO2排出量を推定した。FDTSに伴って消費されるプラ包装廃棄物の年間量は、コロナ禍で5,280t(4,531〜6,497t)、プラ容器の製造と廃棄物処理によるCO2排出量は年間65,900tCO2(55,300〜81,000tCO2)と推定された。コロナ禍におけるFDTS利用に伴い、プラ容器包装廃棄物とCO2排出量は1.36倍増加したことがわかった。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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