主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 34
開催地: 大阪工業大学
開催日: 2023/09/11 - 2023/09/13
未利用資源を効率的に消化分解できるアメリカミズアブ(Hermetia illucens)を利用する取り組みが進み、新たな資源循環や運用に期待されている。EUでは昆虫利用に資するガイドライン作成と運用に成功し、水産養殖での社会実装を目指した取り組みへ発展した。本国もアメリカミズアブ生産ガイドラインを作成し、新たな資源循環に資する取り組みを開始している。本研究では、未利用資源を効果的循環させる評価基準の確立を目指し、昆虫機能を最大限に活かす取り組みを紹介する。本国には、食品循環資源利用飼料(エコフィード)の安全確保対策を強化・徹底する取り組みが機能しており、世界屈指の安全確保のためのガイドラインである。欧州の食品安全衛生委員会では、昆虫をノベルフードとして定義し、生産ガイドラインでは安全性確保を徹底している。昆虫を家畜飼料又はヒトの食料として活用するには、検査の透明性や体制の確立が重要である。