流通研究
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ブランド・リレーションシップのプロパティー・パートナー・モデル
久保田 進彦
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2017 年 20 巻 2 号 p. 17-35

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抄録

ブランド・リレーションシップがどのようにして形成されるかを明らかにすることは,当該領域における重要なテーマである。そこで本研究では,プロパティー・アプローチとパートナーシップ・アプローチという補完的関係にある2つの基盤的アプローチを参考にして,リレーションシップの形成について説明するモデルを構築し,一般消費者を対象としたデータを用いて検証を行った。この結果,ブランド・リレーションシップは,ブランドが自己イメージやアイデンティティの形成,表象,呈示のための小道具として認識されることによっても,安心感や支援をもたらすパートナーとして認識されることによっても形成されることが明らかになった。またこれら2つの側面の相対的重要性は,関係の進展や消費者の年齢によって変化することが明らかになった。

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© 2017 日本商業学会
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