本論文は,ブランド・ロゴにおける配色がブランド・パーソナリティ知覚に与える影響と,その適合がもたらす効果を検討するものである。本論文では,配色の中でも色相差に注目し,色相差の異なる2種類のブランド・ロゴを用い4つの実験を行った。その結果,以下3つのことが確認できた。1つ目は,ブランド・ロゴの配色とブランド・パーソナリティ知覚に適合関係が存在することであり,具体的には,色相差の小さい類似色相配色のブランド・ロゴは,洗練のブランド・パーソナリティと,色相差の大きい補色色相配色のブランド・ロゴは興奮のブランド・パーソナリティと適合関係にあることを確認した。2つ目として,ブランド・ロゴの配色とブランドが訴求するパーソナリティが適合している場合,ブランド態度が向上することを明らかにした。また3つ目に,2つ目に明らかになった関係のメカニズムとして,適切感が媒介することを確認した。本論文は,ブランド・ロゴにおける配色を活用した研究領域を拡張し,実務的にはブランド・ロゴのデザイン時の指針を提供できる。