2017 年 1 巻 2 号 p. 65-71
戦略経営分野のトップ・ジャーナルの1つであるStrategic Management Journalにおいて,現在,レプリケーション研究や結果なしの研究が歓迎され掲載されるようになっている。また,2016年,ハイクオリティなレプリケーション研究を行うためのガイドラインも示された。そこで本稿では,その議論を踏まえた上で,マーケティング・チャネルに関する1つの研究を例として用いながら,レプリケーション研究の1つの方法・手順を整理して示す。本稿の内容は,日本のマーケティング研究者が今後,レプリケーション研究を行うにあたって,1つの道標となるであろう。