抄録
将来実用化されるレスキューロボットが真に役立つためには, 社会に自然に受け入れられることが重要であり, 継続的な社会啓発が必要である。レスキューロボットコンテストは, 既存のロボコンに人命救助という社会性を評価軸に加えたロボコンであり, ロボットに詳しくない一般の人々も各自の「社会性」の基準によりレスキューロボコンでの優劣や, 発展性を無理なく議論できる。本報告では, レスキューロボコンのデモを通じた草の根的活動の中から, 社会に受け入れられるレスキューロボットとその社会啓発の方向性, 方法論を考察する。