日本重症心身障害学会誌
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O-1-B09 重症心身障害児(者)の口腔内環境改善への取り組み
菅原 朋子吉浦 円香
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2014 年 39 巻 2 号 p. 230

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抄録
目的 重症心身障害児(者)病棟A病棟は、気管切開や人工呼吸器を装着する超重症児を対象にしており、非経口摂取の患者が95%を占め重篤な呼吸器合併症のリスクが高い。そこで、患者の口腔内環境と看護師の口腔ケア技術の現状を調査し、看護師の口腔ケア技術の向上を図ることで、患者の口腔内環境を改善することに取り組んだ。 方法 期間:2012年5月1日〜2013年2月1日。 対象:A病棟の患者38名。(経口摂取4名、非経口摂取34名)看護師34名。 方法:1.患者の口腔内環境の現状(10項目)を実態調査 2.看護師の口腔ケア技術(14項目)のチェックと個別指導 3.指導後、患者の口腔内環境を再調査 結果・考察 口腔内環境の現状として、非経口摂取患者において「舌苔」32.4%、「口腔内乾燥」32.4%「口腔粘膜の汚れ」29.7%、「口蓋の汚れの付着」10.8%みられたが経口摂取患者においてはみられなかった。看護師の口腔ケア技術のチェックでは、「観察しながらブラッシングできる」72.5%、「歯を1〜2本ずつ磨くことができる」47.5%でこの2点を重点課題として個別に指導を実施した。その結果、看護師の口腔ケア技術は、「観察しながらブラッシングできる」95.3%、「歯を1〜2本ずつ磨くことができる」72.1%に上昇し、患者の口腔内環境は、「舌苔」16.2%、「口腔内乾燥」21.6%、「口腔粘膜の汚れ」13.5%、「口蓋の汚れの付着」2.7%に減少した。 結論 1.非経口摂取患者の口腔内乾燥は課題であるが、歯列不正や咬合異常がある重症心身障害児(者)においては、十分に観察しながら、丁寧に口腔ケアを実践することで患者の口腔内環境の改善につながった。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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