日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
一般演題
O-1-D05 重症心身障害児(者)病棟における行事食の取り組み
−栄養管理室から“食べる楽しみ”の提供−
松井 欣也寺倉 智子清水 三花徳永 修宮野前 健
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2014 年 39 巻 2 号 p. 250

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抄録
目的 重症心身障害児(者)(以下、重症児)の生命・健康を保持するために適切な栄養管理は重要である。また、食事は、生命・健康の保持だけではなく、生活の楽しみや成長発達と維持、精神的、肉体的行動を生み出すために重要な役割を果たしている。当院の重症児病棟において、少しでも“食べる楽しみ”を提供したいと思い、様々なフードサービスの向上に取り組んだ。 方法 重症児病棟において毎年実施している秋祭りの日に行事食(弁当)を配膳した。従来から普通食を喫食しており、選択食を選べる重症児には特別メニュー食を提供した。また、児童指導員、保育士、言語聴覚士、病棟スタッフとの共同作業で、ジュースバイキングを企画し、実施した。 結果 患者家族、病棟スタッフからは、“弁当は普段とは異なる食器で、見た目も良く食べさせやすかった”、特別メニュー食は“季節感が味わえて、豪華で彩りも綺麗であった”と好評であった。また、ジュースバイキングは“視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚の五感を通して食べることを楽しめた”、“料理が出来上がっていく過程を見て期待感を楽しめた”、“周囲の人、物事と相互的に関わり、コミュニケーションを広げることが出来た”と療育スタッフからは高評価を得られた。 考察 疾患の特徴から、成長・発達の障害、特に摂食・嚥下機能の障害を来している重症児が多いことから、リハビリテーションスタッフによる摂食嚥下評価と訓練、誤嚥性肺炎予防に有効な歯科医師や言語聴覚士など他職種との連携も必要である。また、その患児の摂食・嚥下機能を正しく把握し、安全な食事形態、介助の仕方の工夫などしながら、美味しく食べられるよう支援することも重要である。 結語 今後も継続して、患者サービスの向上に努めたい。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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