日本重症心身障害学会誌
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O-1-D04 ATP法を用いた配膳室床の清掃度改善方法の検討
安里 美沙希山藤 朋子
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2014 年 39 巻 2 号 p. 249

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抄録
はじめに 当センター給食室では、2010年度よりATP(アデノシン三リン酸)拭き取り検査(以下、ATP法)を導入し、衛生管理の向上を目指してきた。調査結果より、最衛生エリアである配膳室の衛生管理が重要であることが判明し、配膳車の清拭方法を改善した。今回、課題であった配膳室床においてATP法により調査を行い、衛生改善の方法について検討したので報告する。 目的 ATP法を用いて配膳室床の清潔度を改善する方法を確立し、衛生管理向上を図る。 方法 配膳室出入口に設置している従来のa;K社マットにb;靴履き替えを徹底しc;消毒液散布を行い、清潔度を比較する。同様に、d;F社マット(ノロウイルス対策用に開発されたマット)と比較する。 調査対象:配膳室床(3カ所)研究期間:2013年10〜11月(平均気温25℃ 平均湿度56%) 測定方法:ATP法 結果 消毒方法の比較では、従来のa;K社マット設置にb;靴履き替え徹底を行うと、a;よりb;はATP測定値(以下、ATP値)が18%減少し、これにc;消毒液散布を加えるとa;よりATP値が41%減少した。マットを変えて比較したところ、d;F社マットよりK社マットの方がATP値が低い結果であった。床測定3カ所の中では、各棟の車輪下で有意差はなく、配膳台前の測定値が一番高い結果となった。 考察 配膳室床においては、靴履き替え徹底とマットに消毒液を散布することで大幅にATP値が減少し、床の清潔度が改善された。3カ所の比較では、人の往来と作業量が多い箇所の汚染度が高いことを確認した。配膳室床を清潔に保つためには、1靴履き替え徹底と出入り口マットに2消毒液散布が有効であり、さらに、3汚染状況に応じた床の清拭により配膳室床の清潔度が改善できると思われた。現在、これを日常業務の中に組み込み、定着化に取り組んでいる。今回の調査とこれまでの研究により、一層職員の意識を高め、最衛生エリアである配膳室の衛生管理の向上に努めたい。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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