日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
一般演題
O-2-B34 心肺停止の既往を有する重症心身障害児者の臨床的検討
久保田 一生本橋 裕子竹下 絵里石山 昭彦齋藤 貴志小牧 宏文中川 栄二須貝 研司佐々木 征行
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2014 年 39 巻 2 号 p. 261

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抄録
はじめに 重症心身障害児者のなかには心肺停止(以下、CPA)を経験するものがしばしばいるが、予防措置に通じうるようなリスク因子の検討や、蘇生された例における予後に関する文献は少ない。 対象・方法 2013年1月〜12月で当院の重症心身障害児者病棟に入院歴のある140例のうち心肺停止の既往がある症例で、原疾患、心肺停止年齢、心肺停止の原因などを後方視的に検討した。 結果 <現在の状態>CPAの既往のない症例は118例(84%)で、年齢は中央値20歳(1歳〜50歳)、大島分類1〜5、てんかんあり84%、経管栄養55%、気管切開孔/人工呼吸器使用例29%であった。CPAの既往がある症例は22例(16%)で、年齢は中央値27歳(7歳〜47歳)、大島分類1〜2、てんかんあり77%、経管栄養90%、気管切開/人工呼吸器使用例82%であった。 <CPA前の状態>CPAの既往のある症例の原疾患は進行性疾患18%、非進行性疾患72%であった。てんかんあり68%、経管栄養27%、呼吸の問題を抱えていると記載があった例は55%であった。 <CPAのエピソードについて>CPAはのべ37回あり、10歳以下24回、10代9回、20代1回、30代2回、40代1回であった。そのうち院内発生は27回であった。原因は窒息15例、挿管チューブやカニューレトラブル3例、肺炎2例、術後合併症2例、けいれん2例などであった。 考察 CPAは16%と高率に認めた。また、CPA既往のある症例では現在の摂食、呼吸の機能が低く、CPAの既往が機能低下に寄与した可能性がある。CPAは10歳以下で多く発生し、原因には呼吸器関連が多かった。約半数にCPA以前の嚥下障害や下気道感染の反復などがあり、リスク因子として考えられる。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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