日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
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一般演題
P-1-F08 吸気トリガー機能をもつ排痰補助装置の重症心身障害児(者)への使用経験
山口 直人, 西田 裕哉, 松塚 敦子, 村山 恵子, 北住 映二
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2014 年 39 巻 2 号 p. 298

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抄録
背景 重症心身障害児(者)は気道や胸郭の変形、喉頭機能低下などを合併し、慢性的な呼吸障害や下気道感染へのリスクが非常に高い。日常での複合的な呼吸ケアは呼吸状態の悪化や下気道感染を予防・緩和し、患者の生活の質の維持・向上につながっている。排痰補助装置はその大きな一端を担う機器であるが、従来の機器では従命が困難な患者への使用に工夫・慣れを必要としている。 目的 新しい排痰補助装置の吸気トリガー機能が、重症心身障害児(者)で使用可能か検討する。 方法 当医療型障害児入所施設/療養介護施設に入所中で排痰補助装置を日常的に使用している重症心身障害児(者)10名に、排痰補助装置(PULSER)のASSIST+Vibrationモード(圧トリガー:−2cmH2O)を使用した。換気圧・時間は普段利用している設定を踏襲した。 結果 使用例は全例大島分類1で、年齢9−66[歳]、基礎疾患は脳性麻痺4名、後天性障害2名、変性・代謝疾患2名、脳形成異常1名、二分脊椎・水頭症1名であった。気管切開症例なし。換気圧18−40[cmH2O]、吸気呼気時間2−4[秒]、1回あたり1−2[呼吸]を1−3[セット]実施した。10例全例で吸気をトリガーでき、換気は7例で有効(吸気・呼気とも有効換気)、3例で一部有効(吸気のみ有効換気)と判定した。実施後の咳嗽は3名で認め、実施前の吸気一回換気量は140−500mL(中央値210mL)で実施前後の換気量に有意な変化を認めなかった。使用スタッフから以前の機種に比し実施の容易さが聴取された。 考察・結語 排痰補助装置のトリガー機能は重症心身障害児(者)の吸気を感知でき、治療の受け容れやケア負担を改善する可能性がある。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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