抄録
はじめに
九州グループ主任保育士協議会では、九州グループ内の主任保育士と保育士の資質向上を目的に様々な活動に取り組んでおり、そのうちの一つとして年1回学習会を実施している。今回、院外研修としての保育士学習会の有効性と今後の課題を考察したので報告する。
目的
学習会後の保育士と主任保育士のアンケートの調査結果から、学習会の有効性を検証・考察し、今後の課題を明らかにする。
方法
1.2009〜2013年の学習会後のアンケート調査を単純集計(保育士・主任保育士)
2.集計結果の分析
結果
2009〜2011年は主任保育士らが講師となり事前課題を設定し「個別支援計画の目標、記録、評価」や「活動案の立案と実践」、2012〜2013年は外部講師による「療育のアセスメントのポイントと援助の視点」をテーマに、それぞれ講義とグループワークを行った。学習会後のアンケートは、講義の理解度やグループワークの感想、希望する学習内容等を調査した。保育士からは「個別支援計画を立案する上で参考になった」「他施設の療育内容を聞くいい機会となった」「施設間の療育の情報交換を取り入れてほしい」と意見があった。主任保育士は、「レクチャーを活かした活発な討議ができていた」「勉強・指導力不足を感じた」等の意見があった。また、「事前打ち合わせの時間がもう少し必要だった」「グループワークの進行に工夫が必要だった」等、運営面での課題があがった。
考察・まとめ
学習会は年々参加者が増加し、また他職種の参加も増えており、おおむね好評な意見が出ている。グループワークでは施設間の情報交換や意見交換により、保育士の学習意欲につながっていると考えられる。しかし、主催者である主任保育士が指導に対する不安を持っていることや運営面の問題も課題として見えてきた。今後はスムーズな運営方法の検討と主任保育士の指導力向上についての取り組みも必要である。